今夏発売のZenFone ARが対応している、Googleの「Tango・Daydream」とは何か?


 先日今年の夏より国内発売されることが発表された、ASUSのちょっと変わったSIMフリースマートフォン「ZenFone AR (ZS571KL)」。

 Googleの「Tango・Daydream」に対応している事が一番のウリですが、そもそもこれって何なのよ、ということでちょっと調べてみました。

まずはZenFone ARについて

名前の通り、拡張現実ARそして仮想現実VRの両方の体験ができるスマートフォン。そのため背面に3つのカメラがあるのが特徴。「Vapor Cooling system」と呼ばれる独自のCPU冷却システムも搭載している点も面白いところ。それだけ負荷がかかるんでしょうね。
 大衆向けというよりかは、ある程度スマートフォンを使いこなせる方、またはアプリ開発者をターゲットにした製品のように感じます。

 RAM・ROMの容量が違う2モデルが発売予定となっており、価格はそれぞれ82,800円・99,800円と、今までには無いプレミアムな価格設定。

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ZenFone AR
OS Android 7.0 nougat
CPU Qualcomm Snapdragon 821
メモリ 6/8GBRAM・32/64GB
バッテリー 3300mAh
ディスプレイ 5.7インチ SuperAMOLED(2560×1440)
カメラ メイン:23MP (IMX318)
サブ:8MP
モーショントラッキングカメラ
深度カメラ
サイズ 158.9×77.7×4.6~8.95mm 170g
カラー ブラックのみ

Tango

 通常のカメラに加えモーショントラッキングカメラ・深度カメラ、センサー等が搭載される事によって、スマートフォンそのものに空間認識能力を持たせることができ、違和感のないAR体験ができる技術。ざっくりですが、それが「Tango」です。
 当初は「Project Tango」という名前で発表され、開発者向けキットがリリースされていましたが、市販製品では「Tango」に縮小されロゴも変更されました。対応製品はZenFone ARとLenovoのPhab 2 Proのみ。

 例えば、画面を通して家具をバーチャルに配置することが出来たり、タップするだけで寸法を測ることが出来たり、遊具を置いて遊ぶことが出来たり…
 当然、空間を常に認識しているので、スマホを持ってうろうろしても画面の中の配置が変わることはなく、まるでそこにあるかのような体験ができるわけです。

DayDream

 2016年の開発者向け会議「Google I/O」にて発表された、Android端末向けのVR(バーチャル・リアリティ)プラットフォームのこと。違和感のない低遅延を実現するため、ハード・ソフトウェアがVRに最適化されており、その基準をクリアした製品がDaydream対応製品として発売されます。
 昨年は「Playstation VR」や「Oculus Rift」など多くのVR製品が登場し、VR元年とも言われていました。その市場に新たにGoogleが「Daydream」を引っさげ、参入したということです。
 スマホをヘッドセットに置くだけで利用できるので、Google Playで今後Daydreamに対応したゲームがリリースされれば、より手軽にVR体験が楽しめそうです。

 日本未発売の「Daydream View」とそのコントローラーで利用している様子。ケーブルレスなので、より没入感を味わえるかもしれませんね。場合によっては危ないかも。

 ゲーム画面のデモ。ここまで画面が綺麗かは分かりませんが、ZenFone ARの画面解像度がWQHDとかなり高精細なため、ざらつきが気になることは無さそう。

これが普及するかはソフト次第

 ZenFone ARは、これまでのスマートフォンにはない新しい価値を提供するポテンシャルを秘め、非常に面白い製品です。
 ただ、これが今後普及していくにはアプリケーションを充実させていく必要があります。過去に3Dテレビなるものがありましたが、コンテンツ不足とユーザーニーズとのミスマッチでブームはあっという間に過ぎ去り、最近ひっそりと生産を終了していたというニュースがありました。
 3Dテレビの時とは違いVR自体が、IT業界さらにはその他の業界からも熱視線を浴びていることからそうそうブームは過ぎ去らないと思いますが、これが冷めないうちにソフトを充実させ地盤を固めていくことが重要です。
 せっかく先進的で面白い技術なので、長生きしてほしいですね。

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