Zentour年末年始大感謝祭でプレゼントされたZenfone 3。それに世界初搭載されたQualcomm社のミッド向けCPU「Snapdragon 625」の性能をベンチマークアプリで計測してみました。
Snapdragon 625って?
Snapdragon 617の後継として開発されたモバイル向けCPU。Cortex-A53を8基搭載(最大2.0GHz駆動)することやそのプロセスの変更により、以前のものよりも35%の省電力化を実現しているそうです。
X9 LTEモデムは下り最大300Mbps、上り最大150Mbps。GPUはAdreno 506。USB.3.0や急速充電技術Quick Charge 3.0に対応したのも大きなポイントです。
基本的に600番台のものがミッド向けのものだと把握しているのですが、最近は種類が多くなってしまってややこしいですよね。
定番のAntutuとGeekBench 4で計測
左からZenfone3・Xperia X・Xperia Z4の順。以下の画像も同じです。 |
今回、性能を確かめるのに使用したのは定番の「Antutu Benchmark」と「GeekBench 4」。比較対象として、同じミッド向けのSnapdragon 650を搭載するXperia Xと、同じ8コアであるということでSnapdragon 810を搭載するXperia Z4を用意しました。
比較対象の2機種については、以前Snapdragon 650の性能を確かめた記事の計測結果を使用しようかと思いましたが、ソフトウェア更新などがあったので今回改めてやり直しました。
総合数値や3Dグラフィックはやはりスペック順といったところでしょうか。驚いたのはXperia X・Z4共に数値が8万を超えている点。アップデートのおかげかもしれませんが、Z4に関しては1万ちょいは上がってます。発熱の改善は…うーん…
CPUの数値の詳細。なんと810が一番低い値となり625のZenfone3がいい勝負をしています。マルチコア性能では同じ8コアでも810を完全に上回っているので、ミッドとはいえ侮れない性能を秘めているようです。
650は相変わらず良い数値ですね。アップデートされて良くなったZ4をも上回っています。
続いてGeekBench 4。Snapdragon 650がシングルコアでもマルチコアでも810を上回っています。6コアでこの結果なので8コアのSnapdragon 652なんかはもっとコスパ良さそう。そう考えるとZenfone 3 Ultraなんかは価格や性能のバランスが取れたとても良い製品だと思います。
一方625はシングルコアのスコアこそ低いもののマルチコアでは驚異の4000点越え。一人の力は弱いけどみんなで頑張れば強いパワーに。ピクミンかな?(違
Zenfone3のマルチコア性能は数値上、GalaxyのExynos7420やOnePlus3のSnapdragon 820のちょっと上。あくまで数値でしか比較できないこととその他の条件が異なるので単純に比較はできませんが、凄い。