Xperiaアンバサダーにて3週間、お借りしているSoftBank版Xperia Z5。
今回そのカメラ性能を確かめるため、色々なところで撮影を行いましたので、サンプルを交えながら紹介していきたいと思います。
今回撮影した写真はXperiaそのままの性能を引き出すため、エフェクト写真以外はほぼ全て「プレミアムおまかせオート」で撮影しました。
昼間・夕方
まずは公園の中をXperia Z5を持ちながら適当に撮影。近くをカップルや親子が通り抜ける中、同じ所で何枚も撮影をするのは精神的にくるものがあります。
そんなことはさておき、まずは公園内のバラを撮影してみました。色味は本物そのもので、設定をしていなくても背景がいい感じにボケておりいい感じの写真に。
被写体を真ん中においてるのでピントが合うのは当然早いのですが、少し奥の右上のバラにタッチしてフォーカスを当ててみると一瞬で合います。これもハイブリッドAFの恩恵でしょうか。どこをタッチしても一瞬でフォーカスを当ててくれるので撮影するのが楽しくなりそう。
西日があたった木々を撮影した写真。目で見た景色よりとは違い、全体的にやや白っぽい写真に。フォーカスする場所を変えるともう少しマシな色合いになるのかもしれませんが、何もいじらずにシャッターボタンを押すとこうなってしまいました。
ちなみにマニュアルモードでHDRをオンにして撮影を行うと木々の下の日陰がより明るいものになります。
ちょっと紅葉している葉っぱを撮影。ボケ味もいい感じに。日陰での撮影ではなかなかいい写真が撮れます。
Xperia Z5ではカメラアプリがやや改善され、プレミアムおまかせオートで「明るさ」「色合い」の2つを変更できるようになりました。
普通に空を撮ったのですが、今回はこの2つをいじって撮影。実際の空はもっと青かったのですが、明るさをやや落として、暖色系にバーをスライドさせて撮影するとこうなりました。駆使すればオシャレな写真が撮れると思いますが、残念ながらそのセンスは持ちあわせていません。。。。
夜景
夜の大阪駅。歩きながら撮ったのでちょっとブレがありますが、街灯や照明のギラツキも少なく建物のシルエットがはっきり見えるくらいには明るい写真に。夜のこういったスマホでの撮影はフォーカス合わせに時間がかかってしまい、ブレた写真になってしまうものがありますが、Xperia Z5ではそういったことは無く快適に撮ることが出来ました。ハイブリッドAF恐るべし。
場所を変えて今度はちゃんと立ち止まって撮影したもの。こちらの写真も照明やネオンが明るすぎずバランスの取れた写真に仕上がっています。遠目で撮影しているのでフラッシュの効果はあまり得られていませんが、フラッシュに頼らないおまかせオートでもこれだけいい写真が撮れているのでZ5の夜間撮影能力は高いのでは無いかと思います。
逆光補正HDRについて
ここまで全て「プレミアムおまかせオート」で撮影した写真を紹介してきましたが、今から述べるのは「逆光補正HDR」について。これはマニュアルモードのシーン設定の中にある機能。普段でも十分役に立ちそうな機能だと思ったので、取り上げさせていただきました。
そもそもHDRとは「ハイダイナミックレンジ合成」のことで、最近のスマートフォンには標準で搭載されるものが多くなってきました。これが威力を発揮するのは逆光や暗所など、明るさのバランスがオート撮影では取りづらい時。
今回その「逆光補正HDR」にシーンを設定し、西日が強い逆光の中サンプル写真を撮ってみました。上の写真の左が補正がかかったもので、右がオートで撮ったもの。
よく見ると地面や茂みが、HDR補正によって通常よりも明るく映しだされています。ここに人がいれば分かりやすかったんですけどね。
逆光で撮影をする際には是非この機能を使ってみてください!
クリアズーム
Xperia Z5ではカメラセンサーが新しくなり、画素もアップしたことで5倍にズームしても鮮明な写真を撮ることが出来る「クリアズーム」機能が搭載されています。
おまかせオートでサッカースタジアムの風景を撮った写真。当然フィールドとの距離が結構離れているので、選手が点のようにしか写っていません。
鮮明に撮影できる限界、5倍ズームで選手を撮ってみました。サイト用に写真の解像度を下げているので粗っぽく見えていると思いますが、実際は背番号が確認できるほど、鮮明な写真が撮れています。5倍ズーム時の解像度は8MP相当(恐らく)。
この機能を使えばもっとスポーツ観戦が楽しくなりそう。
インテリジェントアクティブモードってどう?
Xperiaはこれまでずっと電子式手ぶれ補正を搭載してきました。アンバサダーミーティングでも光学式手ぶれ補正の話が出ていましたが、インテリジェントアクティブモードはOISを搭載した他社製スマホよりもブレの少ない動画が撮れる、と豪語していました。
そんな強気の「インテリジェントアクティブモード」は実際どうなのか?動画を撮ってみました。
上の動画は公園内を散歩している道中で、ついでに撮った動画。11秒くらいから走って撮影してます。
見ていただければわかると思いますが、ブレはかなり軽減されています。ブレが無いとスローモーション動画のように見えるらしいですが、まさにそんな感じ。走ってもガタガタになること無くスムーズに撮影出来ています。
確かにここまで手ブレが少ないと、光学式を搭載する利点があまり見当たりません。今後手ぶれ補正で光学式にシフトするのか、はたまたそのまま電子式を引き継ぐのかが注目です。
まとめ
Xperia Z5は様々な場面でオールマイティーに綺麗に撮影できる優秀なスマートフォン。インテリジェントアクティブモードもとても印象的でした。かつてメシマズカメラとも言われていたXperiaですがZ5に関してそのように感じることはありませんでした。
ただ不満点もあります。
1つはエフェクト。XperiaZ5には「クリエイティブエフェクト」なる機能があるのですがこれが実に使いにくいのです。エフェクト選択の時点で動作はカクカクになりシャッターボタンを押してもシャッターが切れるまでかなりラグがありますし、エフェクト機能自体が重いのか使用してしばらくすると本体がほんのり温かくなります。おしゃれな加工をしてSNSに投稿する人が増えている中これはちょっといただけません。
2つ目はシャッタースピード。Z5のカメラ最大の売りである「ハイブリッドオートフォーカス」。確かにフォーカス速度はかなり早く、他を圧倒していると思います。しかしせっかく早くにフォーカスがあっているのにシャッターを切るのが遅い。これは先代のXperiaでも感じたことです。これらが今後改善されれば最強のカメラ性能を有したスマホ、と言えます。