ソニーのINZONEブランドから新しく登場した、完全ワイヤレスゲーミングイヤホン「INZONE Buds」。
日頃からFPSに勤しむPCゲーマーとしては買わなければいけない、といった使命感から早速導入しました。基本的な紹介は大手メディアがやってるので詳しく書きませんが、とりあえず数日使った雑感を書いていこうと思います。
外観
本体のほか、充電用のUSB-A~USB-Cケーブル・イヤーピースが付属しています。まぁ標準的な中身ですね。
最近のソニーの完全ワイヤレスといえばWF-1000XM4・M5のような全体が丸いデザインに統一されつつありますが、こちらは少し懐かしいWF-1000XM3寄り。
ただM3よりは一回り以上小さく、ハウジング部分が出ているものの、付け心地は悪くありません。
今回ホワイトカラーを選びましたが、青よりの白という感じですね。他のINZONEヘッドホンやPS5と色味は同じです。ゲーミング用といってもピカピカ虹色に光り輝くLEDライトはありません。
機器接続の際は、このUSB-Cドングルを使用します。ただ挿せば良いというわけではなく、PC接続ならスイッチを右に、モバイル端末・PS5接続時はスイッチを左にしておく必要があります。
当然ですが、このドングルもケース内部に収納できるようになっています。
ちなみにAnkerのVR P10のようにパススルー出来るような設計になっていないので、使用時は接続先のUSB-Cポートを単純に1つ潰すことになります。
イヤホンのタッチセンサーの動作、イコライザーの設定等は全てPCでの「INZONE Hub」から行います。後に書きますがモバイルデバイス側ではアプリがリリースされていないので、初期設定はここで済ませる必要があります。やはりPC接続が前提のイヤホンなんですね~。
ちなみに「立体音響」は絶対オンにしておいたほうがいいです。音楽を聴く分には違いが分かりませんが、ゲーム内では結構変わります。オフでも音の方位ははっきり判別できますが、オンにすると方位に音の距離感の情報がプラスされる為、どれくらい離れているかがよりイメージしやすくなる印象。
他製品を圧倒する電池持ち
まずはこの製品の良いところから。
なんといっても2.4GHz接続で最大12時間もバッテリーが持つこと。
今まではAnkerのVR P10を使っていて、せいぜい5時間弱程度のバッテリー持ちでした。だいたいこういうのってカタログ値の-1~1.5時間が実用値なんですよね。
晩御飯食べてからボイチャ接続、気づいたら深夜あるいは朝になっていた…というプレイスタイルでは途中で有線イヤホンに切り替えなければならず、なんだかんだストレスだったんですよね。
完全ワイヤレスでゲームに没頭できるのは素晴らしいのですが、結局有線に戻していては全く意味がありません。何なら途中交戦中に電池が切れた時もありました。それはそれはもう悲惨です。
その点INZONE Budsは、概ねカタログ通りの性能を出してくれています。(4時間で30%減くらいでした)これなら一晩中プレイしていても心配ありません。
ノイズキャンセルオンにしても、1時間しかバッテリー持ちに影響しないので基本はオンにしています。PCが椅子から近いので負荷が掛かるとファンの音で結構うるさくなることがあり、これはありがたい。
スマホでも使える万能機!と期待しないほうがいい。
INZONE Buds買ったから、普段使い(通勤用)の完全ワイヤレスも断捨離してええか!と最初は思っていたんですが、現実はそう都合良くいきません。
- モバイル向けアプリが無いので、細かな設定がスマホ側からできない
- BluetoothはLE Audioのみで一般的な規格(SBC・AAC・LDAC等)に対応してない
- 片耳外しても音楽が止まらないのが何気に不便
- 思ったよりノイキャンの効きが弱い
- 付け心地は悪くないが、遮音性はあまり無い(イヤピがイマイチ)
- ケースがQi充電じゃない
- 左耳のみ突然音が消える
- 電波の影響を受ける場所(駅構内等)では結構ノイズが乗る
これらを許容できるのであれば外でも中でも使うメイン機にしても良いと思います。自分としてはちょっと使い勝手悪いかなぁ、、、(というかスマホ向けの完全ワイヤレスが最適化されすぎて便利さに慣れてしまっている)
最後の2点はバグな気もするので、今後のソフトウェア更新に期待したいと思います。