香港で行われるオーディオ展示会に合わせ、SONYがイヤホン・ヘッドホン・DACなど新製品を発表しました。
中でも一番気になるのは「IER-Z1R」。現行では「XBA-Z5」や「XBA-N3」といった高価格帯のイヤホンがありますが、今回発表された新イヤホンはそのまた更に上を目指したシグネチャーシリーズ。
2年前発表された30万円超の最高級ウォークマン「NW-WM1Z」もこのシグネチャーシリーズに属します。
IER-Z1R
音にとことんこだわった「シグネチャーシリーズ」の新モデル。ちなみに価格を最初に言うと13990元(日本円にして約23万円)。同じシグネチャーシリーズのウォークマン「NW-WM1Z」と組み合わせると50万円超。あぁ、おそろしや…
ハウジングの材質には腐食しにくく、また傷もつきにくいジルコニウム合金を使用。表面は宝石のような装飾が施されており、高級感をプンプン漂わせています。単純計算で片耳10万円ちょっととなると、もはや高価なジュエリーと言っても良いんじゃない?
12mmダイナミック・バランスドアーマチュア・5mmダイナミックと3つのドライブユニットが組み合わさっています。
詳しい仕様はまだ公開されていませんが、スーパートゥイーターによって100,000Hzまで再生可能となっているようです。
香港では2018年11月に発売予定。
IER-M7
SONY初のインイヤーステージモニターイヤホン。4基のバランスドアーマチュアドライバーを搭載し、ハウジングには樹脂を使用しています。
ケーブルは銅線に銀メッキが施されたものを使用。より伸びがある高音を実現しているそうな。
過去にはXBA-A3を使用していたこともありますが、ハウジングが大きいゆえに耳にかけて使うイヤホンとしてはいまいち装着感が良くない印象でした。ただ今回はすんなりと耳に入る形状なようで良さそうですね。遮音性もありそう。
再生周波数帯域は5Hz〜40,000Hz。
豊富なサイズのイヤーピースや3.5mmケーブルのほか、バランス接続用(4.4mm)も付属しているみたいです。香港では2018年9月に発売予定。価格は5140元(日本円で約8万5000円)。
IER-M9
こちらはIER-M7の上位機。M7がハウジングに樹脂を使用していたのに対し、M9ではマグネシウム合金を使用。またM7の4ドラに対し、こちらは5ドラ。
新開発のスーパートゥイーターや金メッキプラグ、ケーブルを絶縁体で覆うなど、余分な振動や電気ノイズが混じらないように工夫されています。
棲み分けとしてはXBA-A3とXBA-Z5にそっくりですね。今回は価格が全然違いますけど。
再生周波数帯域は5Hz〜40000Hz。
M7と同様、3.5mmケーブルと4.4mmのバランス接続用ケーブルが付属します。価格は9490元(日本円にして約15万円)。
FCCではウォークマンAシリーズの新モデルと思われる「NW-A50」やノイキャンヘッドホンWH-1000XM3が通過していますし、これらは例年通りIFA2018で発表されるんでしょうね。個人的にはZX300かNW-WM1Aの後継モデルが出てほしい….
SOURCE:SONY HK プレスリリース
※ 9月6日 日本における価格追記
IER-M7・M9を始め、IFA2018で発表されたその他オーディオ製品が、日本で発売されることが発表されました!以下にそれらの価格(ソニーストア価格)を追記しておきます。発売予定日はいずれも10月6日。
シグネチャーシリーズのフラグシップイヤホン「IER-Z1R」の発売はまだみたいですね。
・「IER-M7」・・・80,870円(税込)
・「IER-M9」・・・140,270円(税込)
・「WH-1000XM3」・・・43,070円(税込)
・「MDR-Z7M2」・・・80,870円(税込)
・「NW-A50シリーズ」・・・23,630円〜(税込)
・「NW-ZX300G」・・・86,270円(税込)
個人的に気になっているのは、ノイズキャンセリングヘッドホン「WH-1000XM3」。
型番上はMark3とマイチェン扱いですが、ノイキャン専用のチップ「QN1」が新たに搭載され、従来機以上にノイキャン効果を強化。同時に高音質化を実現したとしているとのことで期待度MAXです。