現在アメリカで開催中の楽器展示会「The NAMM Show 2016」にてAudio-technicaが気になるイヤホンを発表していたのでピックアップしてみます。
発表されたのはプロ向けのインナーイヤーヘッドホン。最上位となるATH-E70にはモニタリング用に最適化された低中高3基のバランスド・アーマチュアドライバーを搭載しています。再生周波数帯域は20-19,000Hz、出力音圧レベル109dB/mW、インピーダンスは39Ω。
耐久性と音響特性を追求した独自の着脱コネクタ「A2DC」を採用し、また遮音性も優れているとしています。ハウジング部分は一部が透明で中の基盤が見えるようになっています。ぱっと見てWestoneのイヤホンに似ているな、という感じ。
次にATH-E50。こちらはフルレンジ再生のバランスド・アーマチュアドライバー1基を搭載。再生周波数帯域は20-18,000Hz、出力音圧レベル107dB/mW、インピーダンスは44Ω。
最後にATH-E40。こちらはバランスド・アーマチュアではなくダイナミック型の12.5mmデュアルフェーズ・プッシュプル・ドライバーを搭載。上の2つとはデザインが異なっています。再生周波数帯域は20-20,000Hz、出力音圧レベル107dB/mW、インピーダンスは12Ω。
いずれのイヤホンも価格はオープン。4月15日より発売予定です。
現行のIMシリーズとの違いは?
大きな違いはまず、着脱コネクター。今回発表されたイヤホンはA2DCという独自のものを使用していますが、IMシリーズはまた違う独自の端子になっているため互換性がありません。主流ともいえるMMCXをあえて使わないのには何か理由があるんでしょうか?
IMシリーズでは専用設計のバランスド・アーマチュアドライバーを搭載していますが、今回はモニタリング用のバランスド・アーマチュアドライバーを搭載、となっておりこの辺で音がどう違うのか気になる所。
そもそもATH-E40/50/70はHP上で「楽器関連製品」のジャンルに分類されており、IMシリーズが分類されている「一般製品」ではないことからプロ向けであることをかなり意識した製品となっています。なのでIMシリーズの後継ということではなさそうです。
いずれにせよ気になる製品なので機会があれば試聴してこようと思います!
SOURCE:Audio-technica