HTCサポーターズクラブよりSoftBank版のHTC U11(601HT)をお借りしています。今回は先日の外観レビューに続き、音質にフォーカスしてレビューをしていこうと思います!
内蔵スピーカー
HTC U11には、ディスプレイ上部と本体下部の2ヶ所にBoomSoundスピーカーが配置されています。
音楽や動画など音の出るコンテンツを再生すると通知バーに「シアターモード or 音楽モード」が表示されます。こちらは「設定」アプリからも切り替えることが出来ます。
「音楽モード」はボーカル・それぞれの楽器の音に透明感、精細感があるように感じられるモードとなっています。
ボリュームを上げていってもビリビリと破綻することがあまりないのは、これまでのHTCスマホで培ってきた音技術が活きているのではないでしょうか。かつてのBeats audioが懐かしい…
「シアターモード」では、人の声がより前に出てくるような音となり、また若干こもって聞こえるようになります。音質というよりかは迫力ある音を楽しみたい、文字通り映画を見るのに最適なモードといえます。
ただその一方で違和感を感じる点もありました。
これは構造上しょうがないのかもしれませんが、スピーカーがそれぞれ違う方向を向いているので音の聞こえ方に若干の偏りがあります。
聴き比べると
- 上部のスピーカー・・・楽器が引っ込みボーカル強め、音量が下部のスピーカーに劣る
- 下部のスピーカー・・・楽器もボーカルもバランス良く出ている
という状況で、ボーカルは真ん中にあるのに、その他の音がズレている様に聞こえるのです。これはよく聴かないとわからない程度なので、普段気になることはまず無いと思います。
ノイキャン対応の付属イヤホン
U11には3.5mmイヤホンジャックが無いため、最初からUSB-Type C・ハイレゾ対応のイヤホンが付属しています。
ノイズキャンセリングとは言ってもソニーのそれとは大違い。ソニーの場合は周囲の騒音をほとんどカットし、ピュアに音楽を楽しめることが出来るのが魅力。一方こちらは、あくまでちょっとしたノイズを軽減するもので、ソニーのものほど効果がありません。
ソニーのノイキャンなら電車の走行音までもカットしてくれるのに対し、U11では電車の空調の音ならカットしてくれる程度と言う感じ。安全面を考えるなら、これくらいの効果のほうが良いのかもしれません。
残念なのは音楽を流さないと効果がオンにならないこと。個別にノイキャンだけオンにできる機能が欲しい。
この付属イヤホン、より自分の耳にあった音にするために、U11本体にてプロファイルを作成する必要があります。上の画像はその一連の流れ。
「設定」より「USB-Cハイレゾイヤホン」を選択することで、この画面よりスキャンすることが出来るようになります。スキャンが終了すると同時にデモ音源が流れはじめ、Uソニック効果のオン/オフによる違いが確認できるようになります。
手持ちのイヤホンで聞いてみたら凄かった
自分の中で最もオススメしたいポイントなのが、3.5mmイヤホンジャックアダプターを通した音質の良さ。
それは「スマホで音楽とか無いでしょ〜」という自分の中の考えが、もろくも崩れ去るほど。
普段ウォークマンとスマホを2台持ちしているという方は、これ1台に集約してしまったほうが良いんじゃないか、と思うほど遜色ない音を出してくれます。しかもGoogle Play musicアプリで。
スマホで音楽を聞くならGoogle Play musicではなく、他のサードパーティ製のアプリを必ず利用してきましたが、今回は正反対。これのためにチューニングしたんじゃないかと思ってしまうほど、音のバランスが凄く取れていて分離感も良く、聴いていて気持ち良いサウンドとなっています。
普段はAK70を愛用していますが、目隠しをされて同じ音源を聞かされて「さぁ、どっちがAK70の音か?」と言われると、ちょっと当てられる自信ないです。それくらい良い。
良いイヤホンを1つ調達して、音楽はパソコンからGoogle Play musicにアップロードしてしまえば、スマホの容量も逼迫することなく、かなりスマートに高音質を持ち運べるというわけです。
Google Play musicのアップロード上限も50000曲まであるみたいですし、個人でこれを使い切るということはまずないでしょう。
カメラももちろん凄いですが、音を重視してスマホを選びたいという方には是非オススメしたい1台です!