去年の年始に購入したAstell&KernのポータブルDAP「AK70」を昨年末に手放し、SONYのウォークマン「NW-ZX300」に買い替えました。
1年も経たずして買い替えてしまったわけですが、今回はそのAK70の買い替え先として後継の「AK70 MKII」を選ばずに「NW-ZX300」にした理由を書いていこうと思います。
AK70はバランス入門機としてとても良かった
そもそもAK70を購入したきっかけは「バランス接続」が手軽に楽しめるモデルだったから。あと初売りセールでお買い得だったから。
バランス接続未体験の身としては、高級機でしか味わえないバランス接続をエントリーモデルで体験できるとあって、当時は魅力的だったわけです。そして時を同じくしてバランス対応のイヤホン「Michelle」も同時に購入。
そこでバランス接続の魅力にどっぷり浸かってしまい、アンバランスではなくずっとこちらで聴いていました。
NW-ZX300 |
AK70 MKII |
で、昨年秋ごろに発表された「AK70 MKII」と「NW-ZX300」。どちらもバランス接続に力を入れたモデルとなっていてかなり迷いましたが、結局後者を選択しました。新しいもの好きとしては「買い換えない」という選択肢は頭になかった。
目的の曲にたどり着きやすい
ZX300でタッチパネルが復活したことで、曲へのアクセスがしやすくなったのはもちろんのこと、AK70に比べ格段に使いやすかったのは「曲の並び方」。
AK70では漢字で始まる曲タイトルのものを曲一覧から探す時、すべて音読みで並べられてしまっており、訓読みで始まる曲を見つけたいときには一度頭の中で変換してから探さなければならず不便でした。
目的の曲をパッと見つけられない、細かいところですが意外とストレスが溜まる部分。
その点ウォークマンではそんなことは全くなく、気持ちよく並べられているので非常に快適でした。
イコライザーの効果が分かりやすい
何も味付けしないそのままの音だけではなく、たまにはイコライザで弄った音で聴きたいという時があります。
AK70のイコライザは値を変更してもその効果はあまり感じられず、オンとオフでその違いを感じられませんでした。まぁ、味付けの要らないスッキリとした音がAK70の魅力なんですけどね。
その前に所有していたZX1やZX100でイコライザーを弄り倒していた自分にとって、楽しみが1つ奪われたと言っても過言ではありません。
一方、自分の好みの音について音の違いを確認しながら調整する、そんな探求の楽しさがZX300にはちゃんと継承されていました。低域・中域・高域の3つを調整する「トーンコントロール」も使いやすくて面白い。
バッテリー持ちが倍ほど違う安心感
Astell&Kern AK70 MKIIの仕様より |
NW-ZX300の仕様より |
AK70のバッテリー持ちは約10時間(FLAC/96kHz/24bit)。スリープ状態で放っておくとみるみるバッテリーが減っていきます。完全に電源を落としておけば聴いていない間にバッテリーが減ってしまうのは防げるんですが、いちいち起動まで待っているというのも面倒くさくなります。
MKIIが発表され、この部分が少しはましになるかな?と思っていたんですがさほど変わらず。
持ち歩きの際にバッテリー残量を気にしたくなかった(特に旅行中に)ので、AK70 MKIIは諦めてZX300に。こちらはスリープ状態のまま放っておいてもガンガン減ることはなく、一度充電しておけば数日は大丈夫なスタミナ自慢っぷりなので、結果的にこちらを選んでよかったと思っています。
とまぁ、自分がZX300を選んだ理由としては主にこの3つ。音質云々というよりかは普段の使い勝手が良いほうを選んだという感じですね。こんな記事を書いておきながら、1年後同じものを使い続けているかどうかは分かりませんが…。
音質に関してはどちらも個性があって優劣がつけられるものでもありませんし、単純に自分の好みの音で購入するというのも全然アリだと思います。